【選手紹介】井上尚弥【ファイトスタイルは?】

2019年9月28日

1993年4月10日

国籍 日本 神奈川
身長165㎝ (リーチ171㎝)
推定体重53キロ
ニックネーム “monster”
オーソドックススタイル

タイトル

WBC世界ライトフライ級王者 (防衛1回)

WBO世界スーパーフライ級王者(防衛7回)

WBA世界バンタム級王者(防衛1回)

IBF世界バンタム級王者

主な戦績

2012年10月2日プロデビュー、

49キロ契約の下、フィリピンのミニマム級選手であるクリソン・オマヤオと対戦し、4回KOでデビュー戦を白星で飾る

ライトフライ級(47.627 – 48.988kg)

2013年8月25日、日本ライトフライ級王者の田口良一と対戦、3-0の判定勝ちで国内最速タイの日本王座を4戦目で獲得した

 

2014年4月6日、当時WBC世界ライトフライ級王者であったアドリアン・エルナンデスと対戦し、6回にはショートレンジでの打ち合いを制し右フックでダウンを奪い、6回2分54秒のTKOで勝利を収める
当時日本男子プロ最速の6戦目で世界王座を獲得する

スーパーフライ級(50.802 – 52.163kg)

2014年12月30日、当時WBOスーパーフライ級王者オマール・ナルバエスに挑戦、
初回から井上が優位に試合を進め、2回にはガード上のワンツーと見せかけて2度もの強烈なボディブロウを効かせ、ナルバエスは立つことができず2回KO勝ちをおさめる

WBO世界スーパーフライ級王者獲得

WBOでは何度でもノックダウンされてもストップのかからないフリーノックダウン制を採用しており、この試合では4回ものダウンを奪った

対戦相手オマール・ナルバエスの評価

私のコンディションは良かったし、調整もきちんとしていたが、1ラウンドの一発目から効いてしまい、パンチ力に驚いた。本当に超ストロングなパンチだった。もっと上の階級のパンチ力だったし、パンチが速過ぎて見えなかった。気力ではなく体が限界だった。井上はノニト・ドネアよりも強かった。私を負かし、驚かせた。彼はまだ21歳。大きな未来が待っている。歴史的なチャンピオンになれると思う

※この試合以前までナルバエスはプロアマ通して20年通して、ダウンを喫したことはなかった

バンタム級(52.163 – 53.524kg)

2018年5月25日、当時WBA世界バンタム級王者であったジェイミー・マクドネルと対戦し、
初回1分52秒でKOした
マクドネルは10年間バンタム級で活躍し、5年間もの間ベルトを守り続けた王者であるが、

井上には初回で散ることとなった

※マクドネルは前日計量に対して12㎏増の65㎏で試合に臨み、フレーム的(マクドネルは175㎝)にも適正な体重で井上尚弥に挑んだ

対戦相手ジェイミー・マクドネルの評価

彼のパワーはまさに本物だったと。凄まじい衝撃だったけど、自分を捉えた時にも全力を出しているのようには見えなかったんだ

WBSSバンタム級トーナメント参戦

2018年10月7日、WBSS 一回戦
WBA元バンタム級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノと対戦、1回1分10秒KO勝ちを収める、パヤノは8年のプロキャリアで初のKO負けであった
対戦相手ファン・カルロス・パヤノの評価

見ての通り。井上は大変速くて、ハードパンチを持っていた。油断したわけではないが、パンチが入った。見えなかった


2019年5月18日、WBSS 準決勝、
当時IBFバンタム王者であったエマヌエル・ロドリゲスと対戦、2回1分19秒のTKO勝利を収める、
事実上の決勝といわれた無敗対決は2回に左フック、右のボディブロウを受けダウンを喫し、戦意喪失した

IBF世界バンタム級王座獲得

対戦相手エマヌエル・ロドリゲスの評価

我が同胞へ、勝利をもたらすことはできなかった。言い訳の余地はない。これまでにないトレーニングを積んできたのだから。準備は最高だった。我が陣営は自分たちの仕事をしてくれた。自分の仕事をするまでだった。素晴らしい雰囲気に感謝したい。敗北は誰にとっても痛いものだ。しかし、我々は止まらない。これが終わりでないのだから

ファイトスタイル

スピード、テクニック、パワーどれをとっても一流であり、特にパンチ力において対戦相手は並外れて強いと皆、口を揃えて言います
ジャブは右ストレートのような威力であり、右のストレートはそれの3倍ほどと、元WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平は井上を評価しています

ジャブやストレートに加えて下がり際の左フック、
的確に打ち抜ける右フック、
なんと言ってもワンツーと目線を上にそらし、上のガードを意識させ、ボディがガラ空きになったところで強烈なボディブローを見舞うことで今まで数々の強敵を沈めてきましたここまでボディでダウンを奪える選手はそうそういません、
KO率が高いのは破壊的なパンチ力と上下、
左右の打ち分けがされることによって相手は上のガードを意識すればボディに飛んできたり、
下を意識するあまりガードが手薄になり顔面にパンチが飛んできたりと、
パワーに裏付けされた手数の多さが井上尚弥の強さの特徴といえるでしょう
ここ何試合かは初回から2回で試合が終わってしまうような展開が多く、
井上のポテンシャルの底が見えてきません、WBSSの決勝でノニトドネアに勝つことが出来れば、バンタム級から階級を上げるのは時間の問題かと思います

まとめメモ

・元スーパーフライ王者であり、元PFPランキング一位のロマゴンことローマン・ゴンザレスとの最強無敗対決が望まれていたが、ロマゴンは2017年にシーサケット・ソー・ルンヴィサイに判定負けをし、再戦をするもKO負けを喫したため夢の対戦は実現することはなかった

・2015年に高校時代の同級生と7年の交際期間を経て結婚、2017年には長男が誕生した

・専属トレーナーは父が務めている

・パンチ力か桁外れに強く、オマール・ナルバエス戦では相手陣営にグローブに鉛が入っているのでは、と抗議を受けたことがある

・弟の井上拓真もプロのボクサーであり、現WBCバンタム級暫定王者である